石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第二章 加賀藩治創始期

第四節 大聖寺淺井畷二役

初め前田氏の軍大擧して大聖寺に至らんとするや、宗永は急を越前北庄の青木秀以[初名 一矩]に報じて來援を請ひしも、秀以は期に後れて之に應ずること能はず。小松丹羽長重も亦後卷して敷地に來りしが、大聖寺城の既に陷落したるを聞きて退却し、四日更に兵を前田氏の領内に進め、火を本吉の倉廩に放ちて劫掠せり。而して利長に在りては五日大聖寺を發し、越前の細呂木に出で、先づ使を北庄に遣はして秀以の降服を促し、次いで自ら金津に入り、先鋒を五本・長崎に進めしが、使者歸り來りて秀以の異心を抱かざるを報じ、丸岡の城主青木伊賀守忠元も亦同じく成を請ひしを以て、同日急に金津を發して軍を大聖寺に收めたりき。