石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第二章 加賀藩治創始期

第二節 越中平定

本願寺門主顯如が、使者金澤に發して秀吉に物を贈らしめたるは、新門主教如の閏八月朔日北國下向の途に就き、白ら彼に大聖寺に謁したると共に、その好感を得て地方門徒の保護を得んと欲せしが爲なりしや論なし。之と同時に朝廷が、九日男山八幡宮に秀吉北國凶徒征討に就きて祈念する所あらしめたるは、等しく彼の意を迎ふるにありたりといへども、頗る六菖十菊の感なき能はざるなり。

 閏八月朔日新門樣北國御陣御見舞として俄御下向、越前さかひ大聖寺にて秀吉へ御禮御申ありて、それより越前加賀兩國御一見、御門徒馳走不申、それも秀吉より御異見なる故也。
〔貝塚御座所日記〕