射水市新湊博物館/高樹文庫「石黒信由関係資料」

石黒信由関係資料

5 測量

(1) 測量・製図器具


no史資料名史資料記号
(目録番号)
原本画像目録翻刻現代語訳
器具[1][測量器具]軸心磁石盤 360度目盛 磁石大小2個・強盗式磁石台器具7画像目録--
[2][測量器具]軸心磁石盤 360度目盛 磁石大小2個器具5画像目録--
[3][測量器具]強盗式磁石台器具6画像目録--
測量書[4][測量書]「測量法実用 一」文政十一年一(二)835画像画像目録--



[1][測量器具]軸心磁石盤 360度目盛磁石 大小2個(じくしんじしゃくばん)・強盗式磁石台(がんどうしきじしゃくだい) [解説]
 
sokuryo07  [目録 器具7]
 
 石黒信由は文政2~5年(1819~22)加越能三州(富山・石川県)の測量を行い、きわめて正確な絵図を作製しました。この測量で用いた方位を測る器具で、いずれも信由が独自に考案したものです。測点に強盗式磁石台を据え、磁石盤を乗せる台板が水平になっていることを確認します。次に磁石盤を乗せ、持ち手の側面にあるすき間を片側からのぞき、もう一方の側面のすき間を通して目標物が見通せるよう磁石盤全体を回転させます。磁針の動きが止まったあと、2つの磁針と南北方向に付けた糸が一直線になるところまで円形の目盛盤を回します。この位置で円周上の目盛の度数を読み取り、目標物への方位を測りました。      画面トップ
 
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[2][測量器具]軸心磁石盤 360度目盛磁石 大小2個(じくしんじしゃくばん) [解説]
 
sokuryo05  [目録 器具5]
 
 数々の磁石を実地に使用した長年の経験をもとに改良を重ねた石黒信由考案の磁石盤の集大成といえるものです。これより速やかに、かつ正確に測定できる磁石はないと信由が断言してはばからないほどの自信作でもありました。回転する円形の目盛盤は直径30.4cmと、さらに大きく改良されました。その中心部と子(北)の方向に大小2個の磁石をはめ込んだことが大きな特徴です。2個の磁石を結ぶ糸を南北方向に付け、2本の磁針が一直線になっていることを確認します。これは、どちらかの磁針が正確でない場合を考えてのことで、基準点を正確に合わせるという科学的な考え方に基づくものです。この信由考案の磁石盤は門人たちの家に伝来しており、また十村のみならず加賀藩八家の一つ、前田土佐守家や村井又兵衛家にも差し上げられたことが文書で確認できます。信由の測量術に対する関心が高かったことがわかります。信由著『測量法実用』に図解されています。元富山大学教授鳥取孝太郎のコレクションです。奥行32cm、幅39cm、高さ25cm。      画面トップ
 
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[3][測量器具]強盗式磁石台(がんどうしきじしゃくだい) [解説]
 
sokuryo06  [目録 器具6]
 
 石黒信由は、台からおもりを付けた糸を垂らして台の水平を調整する磁石台を用いていました。しかし、石の道や川原など凹凸の多い場所では、足を地中に固定して台の水平を保つことは容易ではありませんでした。この問題点を解決するため、文政2年(1819)ごろ独自に考案したのが強盗仕掛けのこの磁石台です。台自体が傾いていても、磁石盤を乗せる円形の台は、いつも水平を保つよう工夫が凝らされています。享和3年(1803)信由は伊能忠敬の測量を見学し、彎窠羅鍼(わんからしん)と呼ばれる強盗式の小型の磁石に注目しました。信由が考案した磁石盤では、盤自体を強盗式にすることはできなかったので、磁石台に強盗構造を取り入れることで、常に磁石盤の水平が保てるよう工夫改良しました。信由著『測量法実用』に図解されています。これは信由門人で射水郡南高木村津田十三郎の旧蔵品です。奥行・幅ともに32cm、高さ68cm。      画面トップ
 
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[4][測量書]「測量法実用 一」文政十一年
 
1-2-0835_01_06    1-2-0835_01_03  [目録 一(二)835]
 
 (原本画像)6~10ページ目に軸心磁石盤 360度目盛磁石について掲載されています。
 (原本画像)3~4ページ目に強盗式磁石台について掲載されています。      画面トップ