射水市新湊博物館/高樹文庫「石黒信由関係資料」

石黒信由関係資料

1「高樹文庫」のあらまし

 高樹文庫には、石黒信由以下4代が加賀藩から命じられ作製した絵図が残されています。
 絵図は、清図と下図の2種類があります。清図は、下図をトレースして線を引き着色して仕上げたもので、高樹文庫には石黒家の控えとして、藩に提出したものと同じものが残されています。
 下図は、現地測量の記録をもとに作図していくもので、一枚の清図に数枚の下図が保存されていることも高樹文庫の特徴です。子午線(南北線)や方格線が引かれた紙面に野帳の測量データを図化して作ります。
 絵図は、藩の領国支配を目的とした国図・郡図・村図や往還図、用水の開削や新開計画のための測量図、新田が完成した際には検地図など、さまざまな用途のものがあります。
 加賀藩全域を見渡す加越能三州図は、海防資料として使用する場合は小縮尺とするなど、その目的によって縮尺も異なりました。
 信由以下4代が作製した絵図は非常に精度が高く、明治時代となっても富山・石川両県の県地図に利用されていました。