高岡市雲龍山勝興寺/文化財デジタルアーカイブ

文書

勝興寺文書目録解題

一 調査の経緯

(二)調査の経過

 勝興寺の古文書等の調査は、昭和四十八年に当時高岡市文化財審議会会長和田一郎氏の主導のもと実施され、この調査により昭和五十年九月に古文書一八〇点を含む二三七点が「勝興寺宝物」として富山県文化財(歴史資料)に指定されている。
 
 また、県指定古文書については、『雲龍山勝興寺古文書集』(岫(くき)順史編昭和五十八年)が刊行されている。しかし、他の古文書については一部調査はされていたが、全容は明らかではない状態であった。
 
 さて、第一回勝興寺文書研究会は、文書研究会代表の東四柳史明金沢学院大学教授ほか調査員六名、市文化財課、(財)勝興寺文化財保存・活用事業団の出席のもと開催された。(平成二十一年四月十一日)そして、調査員の先生方から、これだけの寺格と歴史を有するのだから、下張り文書以外にまだ多くの文書が存在しているのではということで、文書収蔵調査を行うことが提案された。
 
 しかし、現在本坊の保存修理中であることから、本坊にあった什物や資料等がすべて移動しており、調査は困難を極めた。調査は、米蔵・衣装蔵・宝蔵そして保管庫等で行われ、四、五四一件の文書と典籍が発見された。そして、この機会に勝興寺の有する文化財の価値を明らかにするとともに今後の保存・活用そして散逸を防ぐため、下張文書だけでなくこれら発見された文書及び典籍も含めて調査を実施することが決定された。