高岡市雲龍山勝興寺/文化財デジタルアーカイブ

宝物

作品解説

絵画

蓮位夢想之図


蓮位夢想之図(れんいむそうのず)     [目録を見る]   [ 宝物解説へ ]
 
[偈文]
建長八季丙
辰二月九日の夜
寅の時釋蓮位夢想の告
に云く
太子 上人を禮し奉て曰
敬礼大慈阿彌陀佛
為妙教流通来生者
五濁悪時悪世界中
決定則得無上覚也
志かれは祖師上人は
弥陀如来の化身にて
ましますといふこと
あきらかなり

 御伝鈔(ごでんしょう)」第4弾にいう、蓮位夢想の場面を描いたものである。建長8年(1256)、親鸞聖人の側近であった釈蓮位が、聖徳太子が親鸞聖人を敬礼(きょうらい)する夢を見、親鸞聖人が弥陀如来の化身たることを証するという。
 
 偈文(げもん)筆者・沢映は、勝興寺第23代住職・広輝(金剛院沢映/?~1905)である。『富山県史』通史編3・637頁によれば、「勝興寺の連枝で、略筆ながら面白い画を描いている」と伝えられる。
 
 画中に春芳と読める印章があり、画筆者は高岡梶原淵町に住した佐伯法林かと思われる。法林は、佐伯法州(青園)の子として嘉永元年(1848)に生まれる。幼時、画を父に学び、後に四条派の絵師・塩川文麟(ぶんりん)(1808~77)の門に入るという。図柄は「親鸞聖人御絵伝」によくみられるもので、勝興寺所蔵「親鸞聖人絵伝」第一幅最上段の左方にほぼ近似する。