多摩デジタル新選組資料館/新選組関連資料

小島家の日記『梧山堂雑書』

文久3年の軍事的緊張と村での対応

 2月になると、3代将軍以来例のなかった将軍家茂の上洛にあたって幕府が募集した浪士隊が、いよいよ出発する。浪士隊には、近藤勇や土方歳三など、小野路村へ剣術指南に来ていた剣客たちも参加していた。2月5日には、鹿之助は江戸へ出かけて、近藤らの出発を励ましている。13日には、その日「卯の上刻将軍家茂が出発した」との情報が即日届いた。上小山田村の名主善兵衛が、登戸から帰ってきて伝えたものである。将軍の上洛は村方に無関係なのではなく、さっそく17日、寄場組合村の取締出役方から御沙汰があり、また地頭所からも御達しがあった。取締筋の注意事項を一つひとつ書き取り、村方役人立会いの上で、小前百姓にも請け印を押させた。