多摩デジタル新選組資料館/新選組関連資料

小島家の日記『梧山堂雑書』

文久3年の軍事的緊張と村での対応

重 政 文 三 郎(小島日記研究会会長)
 私たちの解読した小島日記『雑書』の文久3年がいよいよ刊行された。それのみでなく今回はその内容、つまり古文書である日記原本と解読文とがインターネットを通じてデジタル公開されるという幸運に恵まれた。そこで、小島鹿之助の書いた小島日記(以下『日記』という)と父の角左衛門の書いた『梧山堂雑書』(以下『雑書』という)から、とくに江戸と京都の情報について日記がどのように取り上げているかについて見ておきたい。
 まずはじめに、この年文久3年、英国軍艦の横浜入港による生麦事件償金支払い要求があり、横浜と江戸市中に極度の軍事的緊張をもたらしたこと、そのことの情報がどのように村に伝わってくるかを跡付けていきたい。