昭島市デジタルアーカイブズ/あきしま 水と記憶の物語

昭島の歴史

第Ⅰ編 昭島市の概観

第1章 自然のようす

二 昭島市の地形

 昭島市は武蔵野台地の南端にあたり、多摩川の断丘崖に沿って東西に広がっています。多摩川に沿った河岸段丘のあちらこちらからは、わき水が出ています。しかし、近年の都市化に伴って、その量は激減し、質も悪くなっているのは残念です。
 台地上は、ほぼなだらかで、自然の河川は一本もありません。したがって、かつては、農業にはあまり適さない土地であったと思われます。
 しかし、江戸時代の初めに玉川上水が引かれ、やがて、そこから飲用として拝島分水が引かれ、農業用水にも使われるようになって、畑地も増えてきたようです。分水は、水車を回す動力としても使われました。拝島分水は、今でも、旧奥多摩街道の両側を流れています。
 多摩川は大河川です。奥多摩から江戸まで、材木をいかだに組んで流したり、田の用水に使われたりしました。江戸時代には、アユ釣(つ)りや鵜飼なども盛んでした。
 しかし、台風シーズンの長雨や集中豪雨は、しばしば大洪水をひきおこしました。流域の人々は、水田や家を流されることもありました。比較的土地の低い地域の人々は、そのたびに、たいへん苦労をしました。

玉川上水(美堀町)