練馬区立貫井図書館/練馬区立貫井図書館デジタルアーカイブ

中むらの昔

新屋敷の子供歳時記

道こしらえ

 雨が降ればぬかるみとなり、風が吹けば土を舞いあげる道でした。冬には、どろどろの霜解け道となり、まるで田圃の中を歩くようになってしまいます。それで晴天の日でも長靴や足駄でないと歩く事が出来ません。翌朝これらの泥んこ道は、足跡や荷車の跡をそのまゝくっきりと残してカチカチに凍りつき、まるでゴツゴツした溶岩地帯を歩くようになってしまいます。申し訳け程度に砂利が敷いてある村の幹線道路も同様に霜解け道となり、春と共に乾いて、でこぼこに荒れ果てゝしまうのです。そこで彼岸の中日には、村中協力して道こしらえをするのです。新屋敷の受持区域は、茂右ヱ門さん(中村北二-二七)の裏あたりから、南蔵院の横を通り、新井薬師に通じる道で、鷺宮との境まででした。