豊島区立駒込図書館/さくらデジタルコレクション

染井遺跡調査

Ⅲ.大名屋敷の成立

かわらけ溜まり 加賀美家地区では、かわらけが150枚近く詰まった土坑が発見されました。かわらけの大きさは、直径が3寸5分(10.5cm前後)、3寸(9cm前後)、2寸(6cm前後)の大・中・小3種類があります。また、かわらけに文字の書かれている墨書土器も多く、「一」「二」「三」「王」「た」「六人」「い」といった文字のほか、木の葉や松葉などの絵が描かれていました。

墨書のいろいろこれらのかわらけと一緒に、中国製の皿と、肥前地方で作られた仏飯碗が二脚と白磁の碗が完形で出土しており、17世紀後半、江戸時代の前半頃のものと考えられます。壊れていないものも多く、現在のところ、このかわらけが何に使われたものなのかは謎ですが、一緒に出土した陶磁器などから、仏事か神事に使われたのではないかと思われます。