日本ラグビーフットボール協会/日本ラグビー デジタルミュージアム

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日本代表テストマッチ史

テストマッチ観戦記とテーブル

English 写真 機関誌
平成24年(2012)11月17日 G:トビリシ(ミヘイルメスキS) R:グレン・ジャクソン(NZ)
日本代表 25-22 グルジア代表
 
「新しい歴史をつくった。選手たちのハードワークと勇気を讃えたい」と、ジョーンズHCが賞賛を惜しまなかったルーマニア戦の後に日本代表が向かったのは、コーカサス山脈と黒海に挟まれたグルジア。
 アジアから見れば欧州の玄関口に位置するこの国はラグビーにおいては世界ランキング15位(欧州遠征前時点)と、6カ国対抗組を除けば欧州最高位に位置づけられる強豪。
 メンバー的にも同じフランスリーグでも2~4 部リーグの選手が中心だったルーマニアに比べて、「トップ14」と呼ばれるフランス1部リーグでプレーする選手を揃えたグルジアはさらなる強敵と言えた。
 ルーマニア以上に叩いておきたい相手と言えたグルジアに対して、日本は1週間前のルーマニア戦から右PRを山下裕史から畠山健介に変えた以外は不動の先発メンバーで臨んだ。具体的には以下が今回のテストマッチのメンバーである。
 長江有祐、堀江翔太、山下裕史(畠山健介)、大野均、トンプソン ルーク、ヘンドリック・ツイ、菊谷崇、マイケル・リーチ、田中史朗、小野晃征、小野澤宏時、立川理道、仙波智裕、廣瀬俊朗、五郎丸歩「ルーマニア戦ではスタートの15人がとてもいいプレーを続けてくれたし、最後の15 分間で入ったメンバーもいい仕事をしてくれた」(ジョーンズHC)
 ただし、グルジアの首都トビリシで行われた一戦は、1週間前とは比較にならないほど苦しい展開のゲームとなった。
 前半立ち上がりの20分間は全く敵陣に入れず、グルジアにPGを重ねられたが、粘り強く守ってトライを許さなかったことで、試合は次第に日本ペースとなっていく。
 6-9と3点リードされて迎えた前半のロスタイムには、自陣深くで得たPKをWTB小野澤の好判断で攻め始め、最後は再び小野澤に渡る見事な“95m”トライを完遂させて13-9と4点差でハーフタイムを迎えた。
 後半、いったんはグルジアに13-22まで点差を広げられるが、最後まで足が止まらなかった日本は終盤FB五郎丸の3PGで同点とした後、ロスタイムにSO小野が劇的なDGを決めて、欧州でのテストマッチ連勝という快挙を成し遂げた。「あんなアタックを80分過ぎてからできるチームは世界中どこを探しても他にはいない」
 ジョーンズHCはロスタイムに自陣深くから攻め続けて、勝利をもぎ取った選手たちを絶賛した。
No.520★282 欧州遠征2012 第2戦 グルジア代表
2012年11月17日 G:トビリシ(ミヘイルメスキS) R:グレン・ジャクソン(NZ)
日本代表25-22グルジア代表
1長江 有祐(リコー)1391ダビド・ヒンチャガシビリ
2堀江 翔太(パナソニック)12132シャルバ・マムカシビリ
3畠山 健介(サントリー)3ダビド・ジラキシビリ
4大野  均(東芝)1T04ギオルギ・ネムサゲ
5トンプソン ルーク(近鉄)1G05レバン・ダトゥナシビリ
6ヘンドリック・ツイ(パナソニック)2PG36シャルバ・ストゥアシビリ
7マイケル・リーチ(東芝)0DG07ビクトール・コレルシビリ
8菊谷  崇(トヨタ)8マムカ・ゴルゴゼ
9田中 史朗(パナソニック)0T1C9イラクリ・アブセリゼ
10小野 晃征(サントリー)0G110メラブ・カビリカシビリ
11小野澤 宏時(サントリー)3PG211アレクサンドル・トゥドワ
12立川 理道(クボタ)1DG012メラブ・シャリカゼ
13仙波 智裕(東芝)13ダビド・カチャラヴァ
C14廣瀬 俊朗(東芝)111314イラクリ・マチュハネリ
15五郎丸 歩(ヤマハ)15イラクリ・キアサシビリ
交代【日】マイケル・ブロードハースト(リコー)⑤、ホラニ龍コリニアシ(パナソニック)⑥、有賀剛(サントリー)⑬、山下裕史(神鋼)③、日和佐篤(サントリー)⑨ 【グ】イウリ・ナトゥリアシビリ②、ダビド・クブリアシビリ③、ミヘイル・ナリアシビリ①、バフタン・マイシュラゼ④、ギオルギ・ベカゼ⑨、ギオルギ・トゥヒライシビリ⑤、ラーシャ・ハマラゼ⑩、テオドレ・ジブジブアゼ⑫  シンビン=コレルシビリ(グ)
得点:T小野澤、G五郎丸、PG五郎丸5、DG小野