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日本代表テストマッチ史

テストマッチ観戦記とテーブル

English 写真 機関誌
平成24年(2012)11月10日 G:ブカレスト(ナショナルS) R:ヤコ・ペイパー(SA)
日本代表 34-23 ルーマニア代表
 
 ジョーンズHC率いる日本代表にとって、初の欧州勢とのテストマッチとなったルーマニア戦前日。試合会場のブカレストにあるナショナル・ラグビー・スタジアムで行われた記者会見でルーマニア代表の印象を聞かれたジョーンズHCは次のように答えた。「スクラム、スクラム、スクラム」 出発前から今回の欧州遠征に関しては、「FWのセットピース(スクラム、ラインアウト)のレベルアップ」(同HC)がひとつのテーマであることが強調されていた。
 対戦前の世界ランキングは日本の16位に対して、ルーマニアは18位。2015年にトップ10 入りを目指す日本代表としてはアウェー戦とは言え、絶対に負けられない相手。ただし、04 年に同じくブカレストで対戦した時には10-25で完敗していた。
 今回のメンバー構成を見てもフランスリーグでプレーする選手ばかりで固められた強力FWを擁するルーマニア日本代表FWの腕試しの相手としてはかっこうとも言えた。
 そんなルーマニアに対して、日本は立ち上がり「ヒットは互角でもその後のチェイスで塊になって押してくる」(LO大野均)という相手のパワースクラムにプレッシャーをかけられ続けた。
 ただし、スクラム以外ではほぼ自分たちのペースで試合を続けられたのが、この日の日本代表だった。
 日本が圧倒的にボールをキープしながらも、スクラムでの反則などもあって、前半のスコア自体はPGの蹴り合いで推移。
 それでも、日本はハーフタイム入り直前にしっかりフェイズを重ねてルーマニアゴール前に攻め込み、SH田中史朗→SO小野晃征→CTB立川理道とつないだ後、左タッチライン際にいたNO8菊谷崇に飛ばしパスを通してトライを奪い、17-9と点差を広げて前半を終了した。
 後半も劣勢なスクラムでペナルティトライを奪われるシーンもあったが、最後まで自分たちのアタッキングラグビーは貫き通して2トライを重ね、34-23で貴重なアウェー戦勝利をものにした。
 このルーマニア戦勝利は、欧州での欧州勢とのキャップ認定試合では1973 年のウエールズ戦以来26 戦目にしての初勝利という、まさに歴史的な1勝となった。
No.519★281 欧州遠征2012 第1戦 ルーマニア代表
2012年11月10日 G:ブカレスト(ナショナルS) R:ヤコ・ペイパー(SA)
日本代表34-23ルーマニア代表
1長江 有祐(リコー)1791ペトル・タンバ
2堀江 翔太(パナソニック)17142オタール・トゥラシビリ
3山下 裕史(神鋼)3ホラチウ・プンジャ
4大野  均(東芝)1T04パレンティン・ウルサケ
5トンプソン ルーク(近鉄)0G05マリウス・シルベ
6ヘンドリック・ツイ(パナソニック)4PG36バシレ・ルス
7マイケル・リーチ(東芝)0DG07ビオレル・ルカチ
8菊谷  崇(トヨタ)C8ミハイ・マコベイ
9田中 史朗(パナソニック)2T29フロリン・スルジウ
10小野 晃征(サントリー)2G210アンドレイ・フィリプ
11小野澤 宏時(サントリー)1PG011イオヌト・ボテザトゥ
12立川 理道(クボタ)0DG012チャバ・ガルミーニャ
13仙波 智裕(東芝)13イオネル・カザン
C14廣瀬 俊朗(東芝)141614マドリン・レムナル
15五郎丸 歩(ヤマハ)15カタリン・フェルク
交代【日】畠山健介(サントリー)③、マイケル・ブロードハースト(リコー)⑤、ホラニ龍コリニアシ(パナソニック)⑥、日和佐篤(サントリー)⑨、有賀剛(サントリー)⑬ 【ル】コンスタンティン・ギャロ⑬、アリン・コステ④、アレクダンドル・マンタ⑦、イオヌト・フロレア⑩、ブラド・バティリチェスク③  シンビン=ルス(ル)、ペナルティトライ1(ル)
得点:T菊谷、小野澤、ペナルティトライ、G五郎丸2、PG五郎丸5