東金市/東金市デジタル歴史館

東金市史

総集篇五

第一一篇 医療施設

一 病院

○所在地  東金市家徳三八
○診療科目 精神科・神経科・内科・歯科・デイ・ケア
○院長  浅井利勇
○副院長 浅井邦彦
○ベッド数 四一一
○概要
 昭和二二年(一九四七)、東金市田間、田間神社わきに開業した浅井医院は、院長浅井利勇。精神科を専門としていたが、開業当初は一般診療で、すべての治療に当たっていた。
 しかし、精神病院建設の夢は、東金市小井戸地区に敷地を獲得しようとしたのであるが、当時地区の人々は、
 
「浅井先生は精神科の医者だ。病院は精神病院である。気の違った人が集まって来たら危険だ。その上、病院周辺の土地は、一般の人に売れなくなってしまう。」
 
 という意識で、この敷地買収、病院建設に反対してその実現を見るにいたらなかったと言われている。
 今でこそ、住宅建設に当たって、「学校・病院近し。」とは絶対条件であるが、二〇数年前の精神病に対する低調な意識を物語るものと言えよう。
 浅井利勇が、田間における病院建設を断念し、現在地に病院を開設したのは、昭和三四年(一九五九)一〇月一日である。
 当時、ここは家徳山と呼ばれた松や杉の生い茂った一画であった。
 ここに敷地を求め、ベッド数二六床で病院を開設したが、次々と敷地を拡張し、病棟を建設し、現在職員数二三二名(内医師一三、歯科医三・臨床心理士一二・ケースワーカー二)べッド数四一一床を有し、病院敷地内に公園、運動施設も設置して、「病院らしくない病院」「公園内にある医療施設」となっている。
 院長のモットーは、「病院は敷地でも建物でもない。職員と患者との暖かい心のつながりが第一である。患者には病院にいる印象でなく、楽しい心地よい環境を与えたい。」ということである。
 昭和五二年(一九七五)一〇月からは、歯科も併設し、近年、デイ・ケアによる治療も開始している。
 主な施設は、
  CTスキャン・X線撮影装置
  脳波測定装置・眼底カメラ装置
  心電計装置 ・生化学自動分析装置
  コンピューター装置 ・デイケア施設
  運動場   ・屋内プール
  テニスコート・弓道場
 等である。
 病院における一日の外来患者平均数は、一三〇名、その内訳は、内科四五・神経内科一五・精神科六〇・歯科三〇名となっている。
 社会の複雑化・めまぐるしい変動や豊かさなどは、ますます精神不安定者を生じさせる原因のようであるが、治療すればよいのでなく、アフターケアとしての社会復帰までを考える必要がある。そんな立場をふまえて、地域医療を荷なっている本病院である。
 この病院の一角に天を突くような三角塔が見えるが、この三角塔に象徴されるように、将来の地域医療の姿を求めて、更に進まれるよう切望する。

空から見た浅井病院全景