東金市/東金市デジタル歴史館

東金市史

総集篇五

第一〇篇 企業

A 会社・工場

(一) 会社

 ヨーロッパでは五〇〇年前から、職業は社会人の利便と物資の生産加工、集散、流通をよくするため、個人の力を結集して組合をつくったのが後世の商工会議所の母体である。
 世界最初の商工会議所は、一五九九年(慶長四)フランスのマルセイユに設立された。以来ヨーロッパ大陸諸国に相次いで商工会議所が誕生した。
 日本に商工会議所が初めて設けられたのは、一〇〇余年前、明治一一年(一八七八)、東京は渋沢栄一、大阪で五代友厚により創立された。
 明治初期、わが国が国際貿易・産業改革等経済事情の変化により、政府は海外の実情等により、商工会議所制度の必要を認め、神戸・横浜等の主要都市に相次いで設立、明治一八年(一八八五)にその数三二にのぼった。そして、明治三五年(一九〇二)法制化された。
 戦時中統制経済が行なわれたが、昭和二二年(一九四七)社団法人として再出発、その時全国で二四二の会議所が出来た。そして、やがて昭和二八年(一九五三)、全国組織の日本商工会議所が設立され、日本経済・財界の経済団体組織として発達した。
 東金市は古くから「上総の東金」として活発な商業活動が行なわれ、江戸時代(安政年間)店(たな)仲間を組織、県下では、佐原・木更津と並ぶ三大商業地として、江戸との交流も盛んであった。
 明治二九年(一八九六)大網-錦糸町間に、同三三年(一九〇〇)大網-東金間に鉄道が開通し、物資輸送の量、速度とも大きな進歩を遂げたが、その後の鉄道輸送は東金経済界に有利に展開しなかった。そこで、昭和五年(一九三〇)、産業経済の振興のため、東金商工振興会を組織、初代会長に森川要氏が就任し、ついで昭和九年(一九三四)東金商工会と組織を改めた。
 昭和二九年、町村合併により市制が施かれ、昭和三三年、商工会議所設立準備会を発足、同三五年八月創立総会を開き、同年一二月通産大臣の認可を受けた。初代会頭には森川要の就任を見た。
 商工会議所は商工業の振興と国民経済の発展を目的とする地域的総合経済団体である。
 また、商工会議所には中小企業相談所が併設され、地域経済発展の基軸が据えられた。
 商工会議所の最高意志決定機関は議員総会である。議員は都市規模や会員数等によって総数が決められ、東金は六〇名である。
 役員としては
  会頭   一名
  副会頭  二名
  専務理事 一名
  監事   三名
  常議員 二〇名
 このほか、業種別部会が七部会、更に専門分野の委員会、協議会および審査会が一一設置されている。
 商工会議所の事業としては、その意見の公表や国会行政庁への具申建議をする。また、行政庁等の諮問に応じ答申をし、そのほか、商工業に関する調査研究、情報資料の収集および刊行、また講演会、講習会の開催、技術技能の普及および検定、商工業に関する相談(税務・金融・労務)等多くの仕事をする。
○東金商工会館の概要
   完工 昭和四九年(一九七四)三月
  所在地 東金市東岩崎一の五
  敷地 一、七一一m2(市有地)
  構造 地上四階塔屋二階 鉄筋
  建築面積 六五七m2
  総工事費 二億二千万円
  工事施行 株式会社内野屋工務店
   歴代会頭
   初代 森川要     四代 土屋治平
   二代 川口敏郎    五代 内山善治郎
   三代 斎藤忠平

東金商工会議所