東金市/東金市デジタル歴史館

東金市史

総集篇五

第六篇 文化財・金石文

A 文化財

三 埋蔵文化財(古墳群)

 道庭から松之郷に入る道がある。しばらく家屋の続く道庭集落があるが、やがて先方に松之郷の台地が見え、その間に田圃がある。たんぼは右手に細く長く続き、左手はやや広い田んぼになっている。
 このたんぼの中を両総用水路と十文字川が続いている。この右手の水田にそって行くと東金市松之郷字小又(こまた)に出る。更に前進すると、松之郷字馬場から右手の丘陵へ続く道に交差する。
 すなわち、小又・馬場・粟生につづく水田の北側がいわゆる「家之子台地」と呼ばれる地帯であって、ここに家之子古墳群がある。
 勿論ここに入るには、家之子の谷という集落から入るか、「牛が池」から入るかがあるが、この一帯が今「新千葉カントリー倶楽部」になっている所から、東金-源-八街線道路の粟生地先から、ゴルフ場への道をとることもできる。
 この台地は「道庭台」「天野台」にも続いており、この両台地にも古墳群があり、「道庭古墳群」「天野古墳群」と呼ばれているが、いずれもこの家之子台地の飛地、新田といった感がする。
 その昔、密集する集落から、農耕地を求めて、近くに住居をもった名残りと見ては誤りであろうか。
 家之子古墳群は、大別して
 第一(1号墳より12号墳まで)
 第二(13号墳より30号墳まで)
 第三(31号墳より48号墳まで)
 第四(49号墳より67号墳まで)
 第五(68号墳より74号墳まで)
の五つのまとまりと見ることができるであろう。
 このうち第一は家之子地区に舌状形に突出した台地上の山林の中にあり、1号墳だけ一〇〇メートル程離れた別の台上にある。
 第二・第三・第四はその半分は畑地、他の半数は山林中にあり、標高は約五五メートル地帯である。
 第五は山林にあり、74号墳のみ群落より七~八〇〇メートル離れた地点にある。
 74号墳までのうち、別表に示すように、
○前方後円墳 五
○円墳   六四
○方墳    五
 を示している。
 東金市における九つの古墳群のうち、第一の規模をもっており、古墳群地域に古代の集落が存在したと考えても大きな誤りではないであろう。
 とすれば、この古墳群に天野・道庭・井戸谷・菅谷の古墳群を含めて、「菅谷郷」はこの近くと考えることは間違いであろうか。
 各古墳の形と大きさは次の通りである。

 

 
家之子古墳群形体別一覧表
古墳番号古墳の形式大きさ備考
長さ直径高さ
1前方後円41m3.3m山林
2282.2山林
3前方後円32.53.8山林
4253.8山林
530.52.9山林
6121.0
7251.9山林
8前方後円362.8山林
911.53.3山林
10213.7山林
11172.6山林
1214.52.8山林
13161.9山林
1413.51.9山林
15121.5山林
16前方後円222.4山林
1713.51.3山林
1811.51.3山林
19202.0裾部田地となり削らる
2080.9山林
2171.4
228.51.9
23171.6
24162.7
25182.3
26222.8
2714.5m1.4m
2817.52.2
2922.50.9
3020.51.0
31122.6山林
32162.0山林
33250.3山林
348.30.8山林
35101.4山林
3680.5山林
3711.72.4山林
38122.5切断
398.22.4まわりを切られている
4010.71.7山林
4116.5計測不能山林
42111.5山林
43152.0山林
44121.3山林
4520.53.0山林
4619.52.7山林
4780.7山林
4814.51.0山林
49202.2山林
5013.71.7
51110.6畑 石室あり
52161.2
5320m1.7m
54181.4
55102.8
56前方後円262.0山林畑
57141.2
58112.2
59183.0
60破壊されている
6122.53.5
6218.53.0道路拡張により削らる石室あり
6312.51.8山林
648.5m2.0m山林
6519.51.6山林
66393.4山林
6721.52.5山林
68122.5山林
6913.52.3山林
70102.5山林
71173.9山林
72151.5山林
73174.5山林 盗堀坑あり
74274.5山林
(東金市教育委員会編「東金市の古墳」による)