東金市/東金市デジタル歴史館

東金市史

総集篇五

第二篇 宗教

A 東金市の神社

(二) 神社各説

公平地区

 市内求名にある。社名は熊野三社権現ともいっていた。熊野三社とは、(三所ともいう)熊野神社(本社)・熊野速玉(はやたま)神社・熊野那智神社の総称である。三社はそれぞれ、家都御子神(けつみこのかみ)・速玉神(はやたまのかみ)・夫須美神(ふすみのかみ)を主神としているので、この三神を祀ってあることになる。
 当社の由緒については不明であるが、ただ、当社の建立が徳川時代の元文四年(一七三九)であったことが、左の文書によって判明する。
 
  「  覚
  一当村熊野三社権現御本社両家共一村中大小の惣氏子出金を以て、今度建立仕り候ところ、諸色入目(いりめ)等、村中役人残らず立合ひ、勘定仕り候。入用帳面奥書の通り少しも相違御座無く候。
  諸勘定割合ひ相済み申し候。
  後証のため印形此の如くに御座候。以上。
    元文四年未(ひつじ)十二月
     御本社両家入目帳奥書
        金子百七両也    」
 
              (東金市求名・行木信正家所蔵)
 
これによって、今から二四七年前の元文四年一二月、惣氏子の出金百七両をかけて本社が建設されたことが分かる。(右文中の「両家」とは神社建立にあたって重要な関係にあった二家のことであろうが、名前は不明である。)