宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第九章 口承伝承と子供の遊び

第一節 伝説

一 自然にまつわる伝説

(二)オオカミ、ムジナなどの話


図2 オオカミの梯子

○(オオカミの梯子)岩槻城下のKという医者が逆井を通って爪田ヶ谷のT医者に行くとき、K家の松にたくさんのオオカミが登っているのが見えた。これが梯子のように見え、白鞘(しらさや)の刀でパラッと払い、オオカミに切りつけると逃げていってしまったという。
○赤松浅間には松がたくさんあり、その山には大きな穴が二つあって、そこに二匹のムジナが棲んでいたという。ムジナは一匹では生きられないという。男の人が夜遅く通ると川の端でムジナが糸繰り車を回して糸縒りをしていたという。
○夜、ムジナは体に砂を付けて樫の木に登り、下を行く人にパラパラと葉っぱを落とすという。
○豆腐と油揚げを買った帰り道、家への曲がり角が分からなくなってしまった。ぐるぐる回ってようやく家に着いたら油揚げが無くなっていて、豆腐にムジナの足跡が付いていたという。
○川で裸で泳いでいると、「カッパにお尻を抜かれる」と言われた。
○前原中学校の西方を流れる隼人堀川付近の天沼には人魚が出ると言われた。
○白岡に榎(えのき)があって、それが目がくらまされたのかきれいなヨメゴ(嫁御)に見えたという。それからはその榎を「ヨメゴの木」というようになった。