宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第八章 社会生活

第一節 近隣組織

六 共同作業

[共同作業]

 用水路、排水路の維持管理をその用水、排水の便益を受ける家々が共同で作業を行う。これらの作業を堀さらい・用水さらい・川さらいともいい、三月、四月ごろの用水に通水の始まる前に掘りの浚渫やゴミの除去などを行い、通水に支障の無いようにする。藻刈りは、堀さらいと同様に農家がすべて参加して、六月から八月ごろにかけて数回行う。藻刈りは用水、排水路の流れを妨げる草の繁茂する時期に行い、流れを良くするものである。
 中寺では、堀さらいと藻刈りを農家の人が四月、六月に行う。
 山崎では、水路改修以前は現在のトクホン工場付近の第六天社の所から菖蒲町三箇の区間の堀さらい、藻刈りを行っていた。参加できない人は一、〇〇〇円を負担した。
 逆井では、全戸が参加して、六月、八月に藻刈りを行う。落し堀の土手の回りの草を刈った。
 松の木島は、堀さらいが四月六、七日ごろ、藻刈りを六月二〇日ごろに行う。
 東粂原では、黒沼用水の藻刈りを三月と八月の土用に行う。土用のころに藻刈りをすると草が生えないという。また、台風の後にも行った。これらの作業は、農地改革以前は地主が行っており、自作になってから各戸が参加するようになった。