宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第六章 身のまわりの生活史

第三節 住生活

三 母屋の間取りと住まい方

(五)O家の住生活

[O家の住生活]

 年中行事におけるさまざまな行事は図42のような部屋で行われた。
 正月のオカザリを飾るのは図42の床の間・大神宮様・歳神様・荒神様・恵比寿・大黒様などの神様である。

図42 年中行事と部屋の使用法

 恵比寿講は一月二〇日と一一月二〇日に行われる。恵比寿・大黒様を祀っている棚に供え物を一膳あげる。このときには高盛りのご飯、味噌汁かけんちん汁、尾頭付きのさんま、一升枡に入れたお金を供える。
 節分の豆を焙烙で煎るときに、鰯の頭に豆の殼を挿して七~八本焼く。このときに「○○の虫プイ、◇◇の虫プイ、……」といい、唾をかけながら焼いた。この焼いた鰯の頭はまとめて玄関の入り口に挿す。以前は鰯の頭にヒイラギを一緒につけた。煎った大豆は大神宮様の棚に上げて置き、夕食が終わってから年男がまく。まき終わるとお茶の間で、お茶を飲みながら豆を自分の年の数だけ食べる。豆まきはデイ→ザシキ→仏壇のある部屋→床の間の部屋→二階に向かってまく。
 田植えが全て終わったサナブリの祝いには、荒神様にサナブリのぼた餅と稲苗を供える。
 盆棚はザシキのデイの部屋境に飾り、迎え盆、送り盆とも玄関から出入りする。新盆の提灯は図のように廊下の前に飾る。
 十五夜の月見は、廊下にちゃぶ台を出して、ススキ、団子などを供える。