宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第六章 身のまわりの生活史

第三節 住生活

三 母屋の間取りと住まい方

(一)一般的な間取り

[一般的な間取り]

 Bの部屋は、デイ、デエと呼んでいる例が多い。そのほかにはオクノマ(奥の間)・ナカノマ(中の間)・ヒロマ(広間)などの名称もある。この部屋には、床の間が設けられているのが特徴で、その家で最も格式高い部屋で大事な客を接待する場である。この部屋は、婚礼や葬式などの冠婚葬祭の場合には、隣室のザシキとの境の建具を取り外して使用するが、この部屋が上座になる。この部屋に歳神様を祀り、大晦日から二日の夜まで年男が寝起きをする家もある。
 また、死者を安置するのはこの部屋が多く使用され、中にはヘヤを使用する例もある。また、出棺の時にはこの部屋から直接庭に出る。
 ザシキ、デイは冠婚葬祭などに使用されるので、この部屋を寝室にしてはいけないという家もある。