宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第六章 身のまわりの生活史

第二節 食生活

三 ハレの食事

(二)折節のカワリモノ

 お節料理は、主として年始客のもてなし料理とされ、次のようなものが作られた。
 *煮しめ サトイモ、ニンジン、ゴボウ、レンコン、コンニャクなどを醤油味で煮る。
 *昆布巻き 乾燥した小魚、ニンジン、ゴボウを昆布で巻き、藁ミゴで縛って醤油味で煮る。小魚はフナやザッコ(雑魚)で、これらは河川や用水堀で捕れたものを火であぶってからベンケイに刺して乾燥させた。近年では、代わりに煮干しを用いる家が多い。また、縛るにはイモガラやカンピョウも用いられる。
 *きんぴら 細切りのゴボウとニンジンを油で炒め、醤油味で煮る。辛味に唐辛子を加える家もある。
 *なます ダイコンとニンジンの酢の物で、紅白なますともいう。
 *煮豆 近年では黒豆を用いるが、古くは大豆の甘煮が多く、大豆とニンジン、ゴボウ、昆布を五目煮にする家もあった。
 *数の子 干し数の子を米のとぎ汁や水に浸して柔らかくし、これを醤油味のタレに漬ける。また、味付けをせずにカツオ節をかける家もある。
 *小魚の甘露煮 乾燥したフナやザッコを、砂糖醤油で甘露煮にする。
 *煮付け魚 タラを砂糖醤油で煮付ける。
 *イカ スルメを米の研ぎ汁に浸し、柔らかくしてから醤油味で煮る。盛り付ける際には足を中に入れて巻き、これをスルメのヒトツドリという。また、切りイカと称して切って盛り付けることもある。
 *田作り カタクチイワシを炒って、砂糖醤油のタレを絡める。
 *きんとん 蒸したサツマイモを裏漉ししてあんを作り、これに栗や白インゲンを混ぜる。クチナシの実であんに色付けをする家もある。
 *ヨセモノ ようかんのこと。小豆あんに寒天を加えて固める。
 *伊達巻き・かまぼこ 魚屋から購入されるが、中には家で作るところもある。その場合、伊達巻きは白身魚の擂り身に溶き卵とだし汁を加え、これを焼いて竹の簾(すだれ)で巻いてから輪切りにする。かまぼこは、白身魚の擂り身につなぎのトロロイモと卵白を混ぜ、これを板に塗り付けて蒸す。