宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第六章 身のまわりの生活史

第一節 衣生活

四 晴れ着

(二)婚礼

 花嫁は髪を島田(島田髷)に結い、鼈甲(べっこう)の櫛、簪(かんざし)、笄(こうがい)を挿して角隠しを被った。
 花嫁衣装には、江戸褄と呼ばれる裾模様紋付(6-10)と無垢の紋付があり、いずれも白無垢との襲で着用された。昭和初期には江戸褄を着るのは財産家の花嫁といわれ、多くは無垢の紋付を着た。当時は、茄子紺色が流行していた。戦前から戦争中にかけては黒無垢紋付が多くなり、戦争が激化すると黒無垢紋付にモンペをはくようになった。終戦後には、肩と袖と裾に模様の入った振袖を着る者が増え、花嫁衣装は次第に華やかになっていった。

6-10 江戸褄

 紋付には丸帯を締め、その上に赤いシゴキ(扱き帯)を締めて脇に垂らした。また、胸元には筥迫(はこせこ)を挿し、手には末広を持った。履物は(6-11)のような畳付きのアトマル(後丸下駄)であった。

6-11 アトマル