宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第六章 身のまわりの生活史

第一節 衣生活

三 ふだん着とよそゆき

(三)下着

 女性の下着にはハダジバン(肌襦袢)とコシマキ、ハンジバンとスソヨケ(裾避け)、ナガジバンがあった。
 ふだんには、晒のハダジバンの上にノラジバンを着て野良仕事を行った。夏には袖があると暑いので、ソデナシジバン(袖無し襦袢)を着て汗取りとした。また、素肌へ直にノラジバンを着る者もあった。冬には、身頃がネルのハダジバンを着た。
 よそゆきにはナガジバンが用いられ、これはメリンスで仕立てたものが多かったが、金紗の着物には金紗の長襦袢を合わせた。
 ズロースは、昭和一〇年ごろから女学生のあいたで用いられるようになり、それ以前は下半身の下着といえばコシマキだけであった。川端のA氏(大正一〇年生)の祖母は、娘のはいているズロースを見て、「私らが若いころにこういうのがあったら、温かくて良かったろう」としみじみいったものである。
 月経のときには、木綿の晒や浴衣地で縫ったT字帯に脱脂綿をのせて股間に当てた(図20)。脱脂綿は、杉戸町などの薬局で購入された。

図20 T字帯の当て方