宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第六章 身のまわりの生活史

第一節 衣生活

二 仕事着

(一)仕事着の身に付け方

 女性は、「田ん中モモヒキ、オカコシマキ」といわれるように、水田では下半身に紺のモモヒキをはき、オカ(畑)ではモモヒキをはかずにコシマキ(腰巻)とハバキ(脛巾)を着用した(図11)。ただし、麦扱きのようなゴミの出る仕事では、オカでもモモヒキをはく者が多かった。
 上衣には、紺絣や縞のノラジバンを着用し、紺絣は主として田植え用とされた。ノラジバンには半幅帯を締め、その上から前掛けを掛けた。
 戦争中の昭和一八、九年にはモンペが普及し、野良仕事にも用いられるようになった。ただし、モンペは身体に密着せずダブダブとしていることから、水田の歩行には難がある。したがって、主としてオカ仕事用とされ、水田では従来のモモヒキを用いる者が多かった。

図11 女性の野良着姿―水田とオカ―