宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第五章 人の一生

第三節 葬送

三 葬式

 ロクドウはトコバン(床番)、トコホリ(床掘り)ともいわれ、男性がつとめた。墓穴を掘ったり、棺をデンデンボウに乗せて墓地に運び、埋葬する役で、「六道輪番帳」「床番帳」などでその順番が決められていた。「六道輪番帳」は地区でそろえた黒膳の箱の中、寺、あるいは集会所などの公共の場に納められている。ロクドウは土葬のころは四人ずつであったが、火葬になると二人ずつとなり、カロウトのふたを開け、骨壷を納める役を担うようになった。

5-33 六道輪番帳(松永庵所蔵)

 土葬のころのロクドウは次のようである。ロクドウは葬式の朝に喪家に行き、お茶を飲んでから施主に掘る場所を聞き、棺を納める墓穴を掘る。深さは一メートル二〇~五〇センチメートルくらいで、はじめはシャベルで掘るが、ある程度掘って深くなったら、シャベルでは掘れないので、竹の先を割ったものを土に押付けて掘り下げた。これは太い竹を六尺くらいの長さに切って先を六、七つに割き、荒縄を巻いてその部分の竹を広げたもので、組の人が作った。ロクドウでも経験の少ない若い人は、最初の浅いところを掘って、以前に埋めた棺が掘りおこされる深さになると驚かないように、年輩の人が代わって掘った。穴を深く掘ると「ゴショウ(後生)がよい」といい、深く埋めれば埋めるほど、死者は安心してあの世に行けるという。
 葬列では棺をデンデンボウに乗せ、肩に担ぐロクドウは大変な労力たった。しかもロクドウの背の高さがそろっていないと一人に重みがかかった。墓地まで遠いときは途中でロクドウが交代した。
 ロクドウは家族の者が妊娠している人は外された。また、結婚すると一人前としてロクドウに名を連ねることができた。