宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第五章 人の一生

第一節 誕生と成長

三 子供の成長と儀礼

 初めての歯が十か月目に生えると「トウバ(塔婆)」といって縁起が悪いとして、捨て子をした。あらかじめ近所の人に頼んでおいて、一度隣の家の軒下に子供を捨てて、拾ってきてもらった。これを産婆に頼む家もあった。歯は普通五、六か月もすれば生えたもので、十か月目に生えるのは珍しいことだった。
 また、永久歯に生え変わるとき、抜けた歯は「鬼の歯ととっけえろ」と唱えて投げる。下の歯が抜けたときは、上に向かって生えていた歯なので屋根の上に、上の歯が抜けた時は下に向かって生えていたので縁の下に向けて投げた。