宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第五章 人の一生

第一節 誕生と成長

三 子供の成長と儀礼

 生まれて初めて迎える七月一日は初山で、近くの浅間神社に参る。七月一日は富士山の山開きの日であり、この日に富士山を模して作られた浅間神社の築山(富士塚)に登り、お参りすると丈夫な強い子に育つという。現在、町内では山崎の赤松浅間社、辰新田の浅間神社、和戸の浅間神社などで初山の行事が行われている。
 また、町外では杉戸町河原の浅間様や春日部市小渕の富士山(ふじやま)に参る家が多い。和戸の浅間神社ではウラ浅間といって、六月三〇日に初山が行われる。初山では母や祖母に抱かれた子供が浅間神社の富士塚に登り、神主に拝んでもらった。参拝後、うちわ二本ずつと痰切りあめ、御札などをいただき、うちわと痰切りあめは親戚や近所に配る。子供には夏の絽の産着や浴衣を着せる。
 東では、六月に生まれた子はまだ宮参りしていないので、初山はしないという。

5-15 和戸の初山(和戸 浅間神社)


5-16 初山のうちわ(昭和25年頃)

 中のある家では、冬に生まれた子は夏の祝着を持っていないので、初山には新しい夏の祝着を作って着せたという。
 辰新田では、「ミヤマ」と称し、赤松浅間社、辰新田浅間神社、河原の浅間様の三か所に参る家がある。