宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第五章 人の一生

第一節 誕生と成長

二 出産

 産後、床上げまでの二一日間はお粥とカツブシ味噌や砂糖抜きで煮たカンピョウが産婦の主な食事で、これは産後すぐ、実家の親が持ってきたものから作る。ヒトシチヤ(一七夜・生まれて七日目をいう)までは姑がカンピョウを煮たり、カツオ節と味噌をまぜてくれたが、ヒトシチヤをすぎると産婦が自分で作る。たまに食べる魚はイワシで、サケやマスは毒だといわれた。このほかに産婦が食べてはいけないものは柿、辛い物、みかん、酢の物、寿司などで、特に柿は木の下を通ることもいけないという。また、餅やアクの強い筍を食べると乳の出が悪くなるなどという。しかし、産婆は何でも食べて栄養をつけなさいと指導した。