宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第四章 信仰

第一節 ムラの信仰

五 東粂原の獅子舞

(二)上演の実際

[上演の実際]

 保存会が出来る以前、青年会が獅子舞を主として行っていた時代には、七月八日から一四日の間、神社で稽古を行い、十五日は休み、十六日の午前中に花作りと万灯(まんどう)立てを行った。そして、午後から獅子舞奉納を行うのは現在も同じである。後片付けは一七日に炊事の人が出て行っていた。
 炊事は、奉納当日の昼食と奉納後の宴会の準備を行う。必要な物は買うこともあるが、野菜などは「シンノミもらい」といって、奉納の前日、各家を回って集めて回ったものである。奉納当日の昼食は、うどんとてんぷら、きゅうりもみ程度。奉納後の宴会はうどん、てんぷら、酒のほか買ってきた物も出す。このほか、上演後に舞子などは風呂に入るが、この風呂を用意しておくのも炊事の仕事であった。
 現在、鷲宮神社祭礼までに舞の練習を六月に二回、七月に四回ほど行っている。このほか、花づくりを祭礼の前週の日曜日、午前中に行う。以前は青年会で行っていたが、現在は当番が作っている。

4-49 花づくり

 花は万灯と花笠、弓につける花で、毎年取り替える。まず、神社、集会所、境内の掃除を行い、それから前年につけた花を取り外し、新しく紙で作った花をつけていく。以前は、万灯の花を持って帰ると無病息災の御利益があるといい、奪いあったものである。現在では参拝者に配っている。この配るための花も作っている。
 獅子頭や衣装は、現在は神社の倉庫に納められているが、以前はすべて神社総代の家で保管していた。保存会の役員が獅子頭を用意し、花笠と共に拝殿内に飾る。このほか、神社の本殿や鳥居、末社の注連を取り替える。この注連は正月と九月にも取り替えている。