宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第四章 信仰

第一節 ムラの信仰

三 代参講と総参講

(二)代参講の実際

1 榛名講

 榛名神社では、神社の門前には御師と呼ばれる家がある。これは、榛名神社の神職の家であり、榛名講の講社は毎年それぞれ特定の御師の家の世話になっている。宮代町内では、東泉坊・小山や般若坊・一宮などの御師の世話になる家が多い。
 各地区の榛名講では、毎年同じ御師の世話になる。御師では、榛名神社のお札を頒けていただくほか、宿泊をした。本来、代参者は、御師に泊まるのが基本であったが、次第に御師ではお札を揃えていただくほか、昼食をとる程度となり、伊香保温泉で宿泊するようになっていった。また、近年では、日帰りでの代参が多くなり、伊香保温泉への宿泊すらなくなっている。御師での宿泊のための費用を「坊入」という。御師には、この坊入やお札代を支払うが、地区によっては米を持参して納めるという事例ある。本郷の榛名講の代参の際には、榛名様に米を納めるのだといって、御師に米を持っていったという。
 東粂原の榛名講では、代参に神社で行くと、宿泊をするのも、お札を揃えてもらうのも御師であった。御師の宿泊料は坊入といい、普通の旅館よりも安かったという。山崎の榛名講では、榛名神社に代参で行くと、本来は御師の家に一泊してくるのは普通であった。しかし、次第に御師では、お札を揃えてもらい、昼食を食べるくらいで、伊香保温泉に泊まることが多くなってきた。
 また、代参講がなくなってしまっても、御師からお札だけでも受けているという事例もある。内野の榛名講は、比較的古い時代になくなってしまっていたが、その後もお札だけは御師から送ってもらっているという。