宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第四章 信仰

第一節 ムラの信仰

一 ムラの社寺

(一)村の鎮守

[村の鎮守]

 姫宮に鎮座する神社である。鎮座地である姫宮のほか、台の越、前原、逆井、宿、山崎、柚の木、松の木島、内野もこの姫宮神社を鎮守としている。総代は、各地区から一人ずつ選出される。ただし、姫宮は神社の地元ということで二名が選出される。姫宮神社の例祭は七月二〇日であり、総代は祭典に参加する。以前は祭典の後に、神楽(昭和三〇年代ころ、庄和町榎の神楽が来て奉納されていた)や面芝居の奉納があり、露天商も出ていたので氏子の参拝も多かった。

4-1 山崎の鎮守 重殿社

 こうした姫宮神社を鎮守としながらも山崎、宿、逆井では、それぞれにムラの鎮守、ムラの神様を持っている。山崎では、姫宮神社をムラの鎮守としているが、ムラの神様として重殿社がある。重殿社は、通称・権現様といわれ、山崎地区で守っている。姫宮神社には、山崎で一人総代を選出しているが、これとは別に重殿社の総代が三人いる。姫宮神社の例祭である七月二〇日には、総代が参加してお札をムラ中の各家に配る程度である。一方、重殿社の七月二四日の祭礼には、山崎のムラ中各戸から集まって準備や祭典を行う。また、この日に各家で赤飯を作ったり餅を搗いて祝ったものという。宿でも、姫宮神社をムラの鎮守としながら、宿だけの鎮守として神明神社がある。『風土記稿』には百間村の項に松永坊持ちの「神明社」として記されている。『郡村誌』には、百間村の項に「神明社」として記され、平社で村の西方に所在し、祭神は大日孁貴命としている。姫宮神社には、宿で一人総代を選出しているが、神明神社は区長が代表となっている。祭日は、『郡村誌』には六月二六日と記されているが、現在は七月二六日であり、宿だけで祭典を行っている。逆井も、姫宮神社をムラの鎮守としながら、逆井全体の神社として稲荷神社がある。稲荷神社では、二月初午と三月一二日が祭日であり、正月三が日を含めて幟立てを行っている。