宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第三章 年中行事

第五節 秋から冬の行事

三 一二月の行事

 一二月八日をシワスヨウカ(師走八日)という。また、この日を二月八日の「寝八日」に対して「起き八日」ともいう。この日は暮れで忙しいので夜なべ仕事を行う日である。この日長棹の先端にミイケを被せて母屋の屋根に立て掛け、この行事は一つ目玉が来ないように行い、「この日一つ目玉が通るので子ども達は外に出るものではない」という。また、ネギを燃やしたりする。
 須賀上のある家では、この日は「シワスヨウカはヨリビ」といった。このヨリビとは、コデナワや糸をよる、夜なべ仕事をする日であった。この日はヒボカワやうどんで煮うどんにした。この日、一つ目玉が来るというので、庭の物干し立てに棒を立てミイケ(目籠)を被せた。ミイケには目の数がたくさんあるので一つ目玉が寄り付かないという。この日はネギを燃やしてこがして香りを出した。

3-52 シワスヨウカ(板垣氏所蔵)

 辰新田のある家では、この日には一つ目玉が来るというので長悼にミイケをかけて、屋敷のクネに立てかけた。ミイケには目がたくさんあるので、これを立てかける。シワスヨウカには、何か変わり物を作って祝った。また、この日は午後から半日仕事が休みになり、奉公人にも休みが出た。女の人たちは洗濯などをするのが楽しみであった。
 西粂原のある家では、一二月八日を師走八日という。長棒にミイケを立てて、この日は夜なべ仕事を休んだ。この日に一つ目が来るのでミイケの目がたくさんあるので驚くという。昔は、夜なべ仕事で蚕のマブシを編んでいた。また昔は「サンチョウボシがひっくり返る」まで(オリオン座の中心の星が傾くの意で、夜半まで)仕事をやったので、一つ目小僧が来るといって夜なべ仕事を休んだ。