宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第三章 年中行事

第三節 春から夏の行事

一 二月の行事

 二月八日と一二月八日を八日節供といい、長い竹竿の先にミイケ(目籠)を被せて、屋根の軒に立てかけた。ミイケを屋根に立てかけるのは、「一つ目玉が自分より目の多いものがあると怖がって来ない」からであるという。この日は夜なべ仕事をしないで早く寝る。この日、早く寝ないと「一つ目玉が来る」といわれ、さらにこの日は「ネロハが来るから早く寝ろ」とも言う。
 本田のある家では、二月八日と一二月八日にミイケを棒に被せ、屋根に一晩立てかけた。この日を八日節供といい、何か品変わりを作った。この日は履物を外に出しておかないで、必ず母屋の中にしまった。
 西粂原のある家では、二月八日と一二月八日を八日節供という。草刈用のミイケザルを棒にかけ、屋根に一晩立てかける。この日一つ目小僧が来るので、目のいっぱいあるミイケを立てかけるとよいという。一二月八日はオキヨウカ(起きようか=正月が来るので忙しいので起きて仕事をする)、二月八日はネテヨウカ(寝てようか=ゆっくりしろ)といわれる。一二月八日は忙しく、二月八日はゆっくりできるということである。これらの八日の朝早く一つ目小僧がやって来るので、七日の晩に長竿の先にミイケを被せ立てかけた。
 逆井のある家では、二月八日には、「一つ目玉が来る」といい、目のたくさんあるミイケを屋根に立てかけた。この日は「ネヨウカ(寝八日)」ともいい、この日だけは夜なべ仕事はしないで休んだ。一二月八日にも同様の行事が行われる。
 山崎のある家では、二月八日は一つ目小僧が通る日であるという。ミイケ籠を竹棹の上に被せ、軒に立てておく。また、この日は屋根屋職人は仕事を休む日である。また、この日は屋根屋職人が縄を結ぶときに行う結び方はしてはいけないという。
 内野のある家では、二月八日に庭先のクネに目籠を逆さにして竿に立てかけた。この日、目籠を立て掛けると「魔物が来ない」とか「一つ目玉が来るから、目のたくさんある籠を立てかければ怖がって来ない」という。この日にはそばを打って食べた。