宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第三章 年中行事

第一節 年中行事の概説

二 暦の変化

 正月や三月の節供・五月の節供、祭礼などのように小麦まんじゅう、うどんや餅、赤飯などの変わり物を作り、神祭りを行うハレの日をモノビ(物日)という。モノビは普段の日とは違い、労働を休む日であることからヤスミビ(休日)ともいう。須賀上では、オサイニチ(御祭日)、オセイニチともいう。
 モノビには「朝まんじゅう、昼うどん」などといい、朝は小麦まんじゅう、昼には手打ちうどんを作り、神棚に供える。モノビの食べ物としては、赤飯・餅・団子・米のご飯など普段食べられない変わり物がある。これらの食べ物のことを「シナガワリ(品変わり)」ともいう。それぞれに次のようにいわれがある。正月行事食は家族の者が一年間無病息災に過ごせるように食べ、それぞれの食物の食べ初めでもある。
 ○正月三が日の雑煮は、餅の食べ初め。
 ○正月七日の七草オジヤは、お粥の食べ初め。
 ○正月一四日の繭玉団子は、団子の食べ初め。
 ○正月一五日の小豆粥は、小豆粥の食べ初め。
 ○正月一六日の小豆飯は、小豆飯の食べ初め。これで正月が終わる。
 内野のある家では、正月、節供、盆などに変わり物を作った。仕事が休みになるモノビには「モノビだから遊べる」と、奉公人はこの日を楽しみにしていた。ほかにも農作業が忙しいときに雨が降ると、「雨降り正月」などのフレが出て休みになる。モノビの変わり物の小麦まんじゅうは、浅間様や七夕、盆の一六日に作る。小豆飯は正月一六日、初午、盆の一六日に作る。小豆粥は正月一五日に作る。