宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第二章 生産生業

第二節 諸職

五 桶屋

(二)桶の種類と製作技術

3 タライの製作工程

 底板は板を合わせて作る。桶の底の寸法を測り、それより少し大きめの直径の円(九寸の底なら九寸三分)をブンマワシを使って、並べた板に描き、円に沿ってノコギリで切る。弧のところをビンタといい、ビンタに挟まれた板をナカイタという。ビンタとナカイタをつなげるのには糊は使わず、両端が鋭利になった竹のアイクギ三本でとめる。底板を止めるアイクギはガワをとめるアイクギよりも太い。アイクギでつなげるときはビンタからナカイタに向かって叩く。もし、ナカイタからビンタに向かって叩くとコバがトンカチで凹んで隙間ができてしまう。
 底板の周囲はキオロシといって五厘凹むか凹まないかくらいの溝を切ってはめる。底板は少し大きめに切ってあることと、キオロシをすることでピシッと止まる。