宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第二章 生産生業

第二節 諸職

四 折箱屋

(二)折箱の種類と製作技術

3 杉折の製作技術

 杉折には秋田スギの四分板を用いる。四分板は、丸太を挽く際に四分間隔で墨付けを行ったもので、挽きあがりの厚さは二分三厘(約七ミリ)となる。また、丸太を切断してから鉈(なた)で割ることもあり、この方が鋸で挽くより材の歩留まりが良く、能率も上がった。のちには電動鋸が導入され、これは刃が薄く回転が速いので作業効率が一段と向上した。
 四分板の木目は、丸太の中央部が柾目、端が板目となる。そこで、ガワや蓋には柾目を用い、底に板目を用いて両者を使い分ける。
 四分板は定規を当てて電動鋸で切断され、続いてチョウシアゲ(超仕上げ)の機械に通して表面を滑らかに削る(2-62)。これを、蓋の上板、蓋のガワ、身のガワ、底板の各部材に切断する。その際には節を避け、半端な材が出れば接ぎ合わせて底板とする。材をいかに無駄なく使い切るかが、職人の技なのである。

2-62 四分板の切断と表面仕上げ
(左: 電動鋸で切断する 右: チョウシアゲの機械で表面を削る)

 切断した部材は、エンバン(円盤)と称する機械で木口を削り(2-63)、鉋で面取りをする。

2-63 エンバンで木口を削る