宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第二章 生産生業

第一節 農業

一 農業経営

(四)農家の一年

[農家の一年]

 一二月に入ると、稲の収穫も終了し、麦のサクキリや麦踏といった作業がある。
 一月は、麦の土入れが行われるが、目を引く作業は縄ないである。縄ないは一二月末に始まり、一月中はほどんと毎日縄ないを行っている。特に朝や午前中に行う事例が多い。一方で雨の日や寒い日などには、一日中縄ないを行うという日も多い。この家の場合、電気モーター付きの縄ない機で縄ないを行っていたとみられ、「午後には送電したので縄ない」、「久しぶりに電気がきたので午前中に縄ないを行った」などという記載がある。
 二月には、正月休みの後、主として小手縄(こでなわ)ないが行われている。二月一八日以降になると、俵編みに移る。このほか飼葉切り、麦踏、土入、追肥、牛肥揚げが行われている。二月二二日には、風が強く寒かったため一日中俵編みという記載があるように、縄ないと同じように、天気が悪いと屋内作業である俵編みを行う傾向がある。
 三月に入っても俵編みは、依然として続き、中旬ごろ終了する。その間、土入、麦踏、麦の除草、二番切り、飼葉きりといった作業がある。
 また、三月中旬からは苗床準備を始め、下旬になるとさつまいもの伏込が行われる。このほか、ジャガイモを植えたり、大根やニンジン、ごぼう、もろこしを播くなど、春の準備となっていく。