宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 民俗編

第二章 生産生業

第一節 農業

一 農業経営

(四)農家の一年

[農家の一年]

 四月から六月にかけては、麦の収穫と稲作の開始の時期である。
 四月上旬には大麦、下旬には小麦の止め切りが行われ、一方、摘田による農法で行われる田では、地拵(じこしら)えが行われる。
 五月に入るとすぐに、摘田による農法で行われる田では、稲の種を直接田にまく田摘みが行われる。一方、通常の田植えの方法で行われる稲作のための苗代作りがこの時期に始まる。田では、田起こしが適宜行われ、五月下旬には摘田の除草も行われる。また、田に植えられていた菜種の抜きも五月中には終了する。

表1 生産暦

 畑では、麦の間に、さつまいも植えや、豆播き、陸稲の播種などが行われる。畑に播く稲である陸稲の播種が、田摘みより少し遅れて行われ、さつまいも植えや豆播きなども五月中旬には行われる。その後、五月下旬には麦刈りが始まる。
 六月に入ると、麦の脱穀調整が始まる。さらに六月中旬には小麦刈りが行われ、小麦の脱穀調整も加わり、この作業は六月下旬から七月中旬まで続く。田では、田起こしが本格化し、六月の下旬には田植えとなる。田植えの終了祝いであるサナブリは六月末日に行った。