宮代町立図書館/宮代町デジタル郷土資料

宮代町史 通史編

第一編 原始・古代

第二章 はじめてのムラ

第一節 土器の登場

 私たちの住む宮代町には、約二万年程の歴史が土中深く埋もれている。こうした昔の人々の生活の跡を私たちは「遺跡」と呼んでいるが、なかなか人の目に触れることは少ない。しかし、畑などを丹念に探し歩くと、当時の人々が使っていた土器のかけらや石器などといった「遺物(いぶつ)」が拾える場所に遭遇することがある。つまり、そこが昔のムラの跡「遺跡」なのである。そうした遺跡探しを、考古学者は分布調査と呼んでいる。
 こうした分布調査の結果、宮代町には現在四一か所の遺跡が発見・登録されている。最も古い遺跡は、約二万~一万二〇〇〇年前の前原遺跡や金原遺跡等の旧石器時代の遺跡であり、七か所で確認されている。続く縄文時代の遺跡は最も多く、四〇か所発見されている。その時期別内訳は、草創期・早期二〇か所、前期一七か所、中期二四か所、後期二九か所であり、次第に遺跡数が増加してきたことがわかる(遺跡数は何時代にも渡って重複居住された場合が多いため内訳の合計とは一致しない)。しかし、後期にピークを迎えた遺跡数は、その後古墳時代に至るまで全く皆無となってしまうのである。いったいその頃、宮代町には何か起こっていたのだろうか。
 なお、遺跡のほとんどは台地上に分布しているが、古利根川の自然堤防に沿っては埋没台地(現地表下約二メートル)が確認されており、特徴的である。

1-14 遺跡分布図