鶴ヶ島市立図書館/鶴ヶ島市デジタル郷土資料

「鶴ヶ島町史」通史編

通史編

第一編 鶴ヶ島の自然

第二章 気候と気象

第一節 観測データは語る

 埼玉県の気候は、表日本式気候に属しており、夏は高温で、関東でも群馬県に次いで雷の発生が多く、雹の降ることも少なくない。冬は晴天の日が多く、北西の季節風―からっ風―が吹き乾燥する。梅雨や秋霖(しゅうりん)の頃には雨や曇の日が続き雨季の現象を見せる。台風の襲来もあるが大きな被害を受けるのはまれである。
 気温によって県内を地域的に区分すると、東の平野部と西の山地に大別できる。平野部の年平均気温は一四℃~一五℃であるが、山地では八℃~一三℃ほどである。鶴ケ島のある入間地方は、両者の中間に位置し、洪積台地であることも加わって、より内陸的で、夏暑く冬はかなり寒い地域となっている。
 年間の降水量は国内では少ない方に属しており、特に県の東北部が一、二〇〇~一、三〇〇ミリと少ない。これに対して、西南部は一、四〇〇~一、八〇〇ミリという値を示している。
 埼玉県には、かつて三〇ケ所以上の気象観測点が設けられていたが、昭和六一年現在は一四ケ所となっている。鶴ケ島では埼玉県農業大学校が気象観測点であったが、昭和五六年廃止となり、以降は項目を減じて独自の観測を続けている。以下同校で観測されたデータをもとに、鶴ケ島の気象を概観してみよう。