さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

郵政

 
帰国の日も       コーヒーに       ブロンズの       新しき         
風吹けば        
 
 
 

10504
帰国の日も 近しと書けり アマゾンの 蝶の絵はがき 今日は届きて
キコクノヒモ チカシトカケリ アマゾンノ チョウノエハガキ キョウハトドキテ

『郵政』(郵政弘済会 1983.3) p.23


10505
コーヒーに ミルクの渦を 回しをり ガラスのむかうに 目を感じつつ
コーヒーニ ミルクノウズヲ マワシヲリ ガラスノムカウニ メヲカンジツツ

『郵政』(郵政弘済会 1983.3) p.23


10506
ブロンズの 少女の像も 濡れてゐむ 音もなく降る 三月の雨
ブロンズノ ショウジョノゾウモ ヌレテヰム オトモナクフル サンガツノアメ

『郵政』(郵政弘済会 1983.3) p.23


10507
新しき 巣箱かけしは たれならむ しなやかに立つ けやきの幹は
アタラシキ スバコカケシハ タレナラム シナヤカニタツ ケヤキノミキハ

『郵政』(郵政弘済会 1983.3) p.23


10508
風吹けば しろがねいろに 光りつつ こぶしの花芽 ふくらみそめぬ
カゼフケバ シロガネイロニ ヒカリツツ コブシノハナメ フクラミソメヌ

『郵政』(郵政弘済会 1983.3) p.23