さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

歌と随筆

 
ゆれやすき       遠山の         坦々と         身一つを        
をんな一人       身一つも        
 
 
 

10053
ゆれやすき 水をたゝえて わが湖は 君の吐息に かげりそめつゝ
ユレヤスキ ミズヲタタエテ ワガウミハ キミノトイキニ カゲリソメツツ

『歌と随筆』(蒼明社 1947.1) 第2巻1号 p.22


10054
遠山の 果てを見つめて 何思ふ ひとの言葉とて はかなきものを
トオヤマノ ハテヲミツメテ ナニオモフ ヒトノコトバトテ ハカナキモノヲ

『歌と随筆』(蒼明社 1947.1) 第2巻1号 p.22


10055
坦々と 流るゝ日々を せきとめて きざはし一つ 吾に上らしめ
タンタント ナガルルヒビヲ セキトメテ キザハシヒトツ ワレニノボラシメ

『歌と随筆』(蒼明社 1947.1) 第2巻1号 p.22


10056
身一つを さいなむことの はかなさに 願ひ斷たんと 幾度かせし
ミヒトツヲ サイナムコトノ ハカナサニ ネガヒタタント イクタビカセシ

『歌と随筆』(蒼明社 1947.1) 第2巻1号 p.22


10057
をんな一人 まじりて何の 寂寞ぞ 試驗場は たゞ時移るまゝに
ヲンナヒトリ マジリテナンノ セキバクゾ シケンジョウハタダ トキウツルママニ

『歌と随筆』(蒼明社 1947.1) 第2巻1号 p.22


10058
身一つも 定めがてなる 吾をたゞ 生き甲斐と母は 頼りたまへる
ミヒトツモ サダメガテナル ワレヲタダ イキガイトハハハ タヨリタマヘル

『歌と随筆』(蒼明社 1947.1) 第2巻1号 p.22