さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

歌と随筆

 
目をとぢて       奏づれば        みちのくの       刑事とふ        
身を捨てゝ       
 
 
 

10042
目をとぢて 聞きます母と 彈く吾と とけ入る如し 春光うらゝに
メヲトヂテ キキマスハハト ヒクワレト トケイルゴトシ シュンコウウララニ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.7) 第1巻7号 p.13


10043
奏づれば 圓舞曲あくまで 華麗なり このピアノこそ 吾を倚らしめ
カナヅレバ ワルツアクマデ カレイナリ コノピアノコソ ワレヲヨラシメ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.7) 第1巻7号 p.13


10044
みちのくの シヤーロツクホームズと うたはれし 父の臨終の 寂しかりけむ
ミチノクノ シヤーロツクホームズト ウタハレシ チチノイマハノ サビシカリケム

『歌と随筆』(蒼明社 1946.7) 第1巻7号 p.13


10045
刑事とふ 職にふさはず まなざしの やさしかりしを 人も知りをり
ケイジトフ ショクニフサハズ マナザシノ ヤサシカリシヲ ヒトモシリヲリ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.7) 第1巻7号 p.13


10046
身を捨てゝ 盡くすは一人 吾のみと 嘆きつゝ晩酌を くみゐし父はも
ミヲステテ ツクスハヒトリ ワレノミト ナゲキツツサケヲ クミヰシチチハモ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.7) 第1巻7号 p.13