さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

歌と随筆

 
この年の        松かさを        焚きものゝ       疼く夜の        
死の豫感        
 
 
 

10027
この年の 稼ぎ初めとて 松かさを 拾ひに山へ 母と來にけり
コノトシノ カセギハジメト マツカサヲ ヒロヒニヤマヘ ハハトキニケリ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.3) 第1巻3号 p.15


10028
松かさを ひろふとて來し 寺山や 石の佛の ひとみさぶしき
マツカサヲ ヒロフトテコシ テラヤマヤ イシノホトケノ ヒトミサブシキ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.3) 第1巻3号 p.15


10029
焚きものゝ とぼしさはゆめ 言はざらむ 山の松かさ 籠にあふるゝ
タキモノノ トボシサハユメ イハザラム ヤマノマツカサ カゴニアフルル

『歌と随筆』(蒼明社 1946.3) 第1巻3号 p.15


10030
疼く夜の 淺きねむりの わが夢をば ゆり起すがに 地震ふるふなり
ウヅクヨノ アサキネムリノ ワガユメヲバ ユリオコスガニ ナヰフルフナリ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.3) 第1巻3号 p.15


10031
死の豫感 身にきびしくも 思ほゆる いくたびか夜の 夢破られつ
シノヨカン ミニキビシクモ オモホユル イクタビカヨノ ユメヤブラレツ

『歌と随筆』(蒼明社 1946.3) 第1巻3号 p.15