さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

埼玉新聞

 
ジーパンに       遠き世の        幼子は         水底の         
タンバリン       
 
 
 

09254
ジーパンに バイクのをとめ 破魔矢売る 社務所にゐたり 姿を変へて
ジーパンニ バイクノヲトメ ハマヤウル シャムショニヰタリ スガタヲカヘテ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.


09255
遠き世の そのままならむ 鰐口は するどく鳴ると いふこともなし
トオキヨノ ソノママナラム ワニグチハ スルドクナルト イフコトモナシ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.


09256
幼子は 歩幅の合はぬ 飛び石を はねて渡りて 池まで届く
オサナゴハ ホハバノアハヌ トビイシヲ ハネテワタリテ イケマデトドク

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.


09257
水底の 緋鯉の一つ つと動き 水にかすかに 輪が生まれたり
ミナソコノ ヒゴイノヒトツ ツトウゴキ ミズニカスカニ ワガウマレタリ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.


09258
タンバリン 網棚にのせて いづこまで 行くや異国の 踊り子たちは
タンバリン アミダナニノセテ イヅコマデ ユクヤイコクノ オドリコタチハ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.