さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

埼玉新聞

 
闇深き         朝々に         ふるさとは       迷ひつつ        
近在の         
 
 
 

09249
闇深き 木の間に透きて きざはしに 炎をはじく 除夜の篝火
ヤミフカキ コリマニスキテ キザハシニ ホノオヲハジク ジョヤノカガリビ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1992.1.1) p.


09250
朝々に 格言を読みて 如何にせむ 雪の舞ふ絵の 暦を吊りぬ
アサアサニ カクゲンヲヨミテ イカニセム ユキノマフエノ コヨミヲツリヌ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1992.1.1) p.


09251
ふるさとは 雪の山なみ 放射能も オゾン層も未だ 知らざりしころ
フルサトハ ユキノヤマナミ ホウシャノウモ オゾンソウモイマダ シラザリシコロ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1992.1.1) p.


09252
迷ひつつ 生きし荒れ野の いづこにも 一縷の水は ありし思ひす
マヨヒツツ イキシアレノノ イヅコニモ イチルノミズハ アリシオモヒス

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1992.1.1) p.


09253
近在の 鳩が残らず 集まりて 遊べる如し 橋のたもとは
キンザイノ ハトガノコラズ アツマリテ アソベルゴトシ ハシノタモトハ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1992.1.1) p.