さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

埼玉新聞

 
新しき         紙垂(しで)白く    滝壺の         楢の落ち葉に      
ふり返る        
 
 
 

09229
新しき 年を祝ふと 今日は来て めをとの滝と いふを仰げり
アタラシキ トシヲイワフト キョウハキテ メヲトノタキト イフヲアオゲリ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1988.1.1) p.


09230
紙垂(しで)白く 吹かるる見れば いにしへと かはらず人は 滝を尊ぶ
シデシロク フカルルミレバ イニシヘト カハラズヒトハ タキヲタットブ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1988.1.1) p.


09231
滝壺の 水深を問ふ 人あれど まはりのたれも 答へざりけり
タキツボノ スイシンヲトフ ヒトアレド マハリノタレモ コタヘザリケリ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1988.1.1) p.


09232
楢の落ち葉に 堰かれてゐたる 滝水は 早瀬となりて 谷に落ちゆく
ナラノオチバニ セカレテヰタル タキミズハ ハヤセトナリテ タニニオチユク

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1988.1.1) p.


09233
ふり返る 視野昏れてゐて ゆるやかに 細く女滝は 落ちてゐにけり
フリカエル シヤクレテヰテ ユルヤカニ ホソクメタキハ オチテヰニケリ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1988.1.1) p.