さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

埼玉新聞

 
片耳に         水鳥の         をしどりの       はすかひに       
年々に         
 
 
 

09214
片耳に とらへし巡礼の 鈴の音は たちまち両耳に 入りて近づく
カタミミニ トラヘシジュンレイノ スズノオトハ タチマチリョウミミニ イリテチカヅク

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1985.1.1) p.


09215
水鳥の をりをり光る 沼の上 春めくと思ふ 午後の日ざしは
ミズドリノ ヲリヲリヒカル ヌマノウエ ハルメクトオモフ ゴゴノヒザシハ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1985.1.1) p.


09216
をしどりの つがひがゆけり 水面に 緑の羽根を 輝かせつつ
ヲシドリノ ツガヒガユケリ スイメンニ ミドリノハネヲ カガヤカセツツ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1985.1.1) p.


09217
はすかひに 及ぶ日ざしに 対岸の 赤松の幹は あたたかく見ゆ
ハスカヒニ オヨブヒザシニ タイガンノ アカマツノミキハ アタタカクミユ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1985.1.1) p.


09218
年々に 願ひのあはく なりゆくと 巡礼の鈴を 追ひつつ思ふ
ネンネンニ ネガヒノアハク ナリユクト ジュンレイノスズヲ オヒツツオモフ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1985.1.1) p.