さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

埼玉新聞

 
一語一語        壁面の         常盤木の        尖塔を         
土星の輪の       
 
 
 

09204
一語一語 噴き出づるごとし 盆栽の 紅梅白梅 ほころびそめて
イチゴイチゴ フキイヅルゴトシ ボンサイノ コウバイハクバイ ホコロビソメテ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1983.1.4) p.


09205
壁面の 木目の渦を たどりゐて 思へることの 不意に新し
ヘキメンノ モクメノウズヲ タドリヰテ オモヘルコトノ フイニアタラシ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1983.1.4) p.


09206
常盤木の 葉を落とさずに 立つことも 力ならむと 思ひて仰ぐ
トキワギノ ハヲオトサズニ タツコトモ チカラナラムト オモヒテアオグ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1983.1.4) p.


09207
尖塔を それたる赤き 風船の そのまま高く 昇りてゆけり
セントウヲ ソレタルアカキ フウセンノ ソノママタカク ノボリテユケリ

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1983.1.4) p.


09208
土星の輪の 思ひみがたき 大きさを 回して何の 初夢か見む
ドセイノワノ オモヒミガタキ オオキサヲ マワシテナンノ ハツユメカミム

『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1983.1.4) p.